「変な家」に続きこちらも読んでみました。
ええ、もちろん怖かったです。笑
まず第2章の最後だったと思いますが、女の子のセリフに衝撃。完全に思い込んでいたと言うか思い込まされていた。
怖いシーンではないのだけど、気付いた時には鳥肌が立った。そしてこの思い込みの心理がこの本の鍵だったのかなと思う。
特に怖かったのはテントのシーン。あれはトラウマレベル。
もうキャンプとか無理。行けない。寝れない。
でも犯人は犯人で運命に翻弄された人生だったのかなと思う。
もちろん殺人なんて許されない行為だけど、そこに至るまでには同情もしたくなる部分はありましたね。子は親を選べないですから。
犯罪を犯さないといけないような状況や周りの環境、そこに至るまでの過去の人格形成。
この本はフィクションですが、実社会でもこういう部分は同じなんだろうなぁと思いました。
悲惨な事件たくさん起きてますもんね。
衝撃的だし、怖いんだけど、それだけではない人間の哀愁みたいな部分も入り混じって、色々考えさせられる1冊でした。
もちろんタイトルにもなっている「絵」に関するトリックもドキドキさせられました。
言葉的に語弊があるかもしれませんが、作品としてとても面白かったです。
でももう読み返したくはないです。だって怖いから。笑
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